取引履歴を開示しない貸金業者から過払金を取り戻す
相談前
70代後半のOさんは,かつては大手企業に勤め高い収入を得ていました。しかしOさんには浪費癖があり,数十年間消費者金融からの借入と返済を繰り返し,70歳を超えた今でも6社から400万円近くの借金があります。
その為,奥さんの年金と併せて30万円以上の年金収入がありながら,いまでもアルバイトで数万円を稼がなくては生活費が足りません。もちろん蓄えは全くありません。もう年齢的に働き続けることは難しく,不安を感じたOさんは当事務所に相談に訪れました。
みらい司法書士事務所の解決方法
かなりの長期の取引期間でしたので全て過払いになっている可能性が高かったのですが,取引履歴を全て開示しない業者も含まれていました。
Oさんは几帳面な方で,借入に関する資料をたくさん保管していました。そこで,Oさんのお持ちの資料をもとに当事務所が推定計算を行い,Oさんご自身が原告として過払金の返還訴訟を提起することになりました。
解決後
6社全てが過払いであり,Oさんには1000万円以上をお返しすることができました。
特に,取引履歴を開示しない業者は過払金は300万円程であるとの計算書を開示していましたが,当事務所の行った推定計算に基づき本人訴訟をした結果,倍の600万円を回収することができました。
Oさんは当初自ら裁判所に行くことに不安を感じていましたが,一度法廷に立つ経験をした後は全く問題なく裁判を進めることができました。600万円を支払うとの和解が成立した後は「この年になって面白い経験ができた。やって良かった。」と喜んでいました。
司法書士からの一言
今回の事例でのポイントは推定計算のノウハウの有無です。この業者の非開示期間の推定計算の方法を知らない弁護士や司法書士は結構います。当事務所はこれまで何度となくこの業者に対して推定計算を行っており,その精度には自信を持っています。だからこそOさんに本人訴訟をすることを自信をもっておすすめすることができました。
また,裁判所での訴訟進行はとても事務的で,法廷ですることは実はあまりなかったりします。しっかりした訴状や準備書面を作成してサポートする司法書士がいれば,Oさんのような高齢の方でも問題なく訴訟を進められます。