複雑な家計と自宅の所有関係を整理整頓して債務整理(京都府北部在住の60代ご夫婦Eさん夫妻,民事再生と任意整理の事例)

相談前

京都府北部在住のEさんは奥さんの実家に住む所謂マスオさんの状態です。とはいえ,実家の建物は老朽化していたため,Eさんが住宅ローンを組んで建て直し,土地は奥さん名義,建物はEさん名義となっています。Eさんの奥さんには高齢の母が居て3人で暮らしています。3人の子どもが居ましたが,皆成人して最近に家を出ており,Eさんは「これで少しは楽になるかな」などと考えていました。

Eさんは奥さんに家計を任せきりにしており,ほとんど状況を知りませんでしたが,家計はいつもぎりぎりでした。子どもたちが独立するまでは…,と家計管理が苦手ながらも奥さんは倹約に努めていましたが,子どもたちが独立すると我慢のたがが外れて少しずつ借金をするようになっていました。

最初はほんの少し,ささやかな楽しみのつもりだったのが,借金が借金を必要とする典型的な多重債務に陥り,気づけば奥さんは200万円以上の借金を負ってしまっていました。

子どもたちは独立したものの,教育ローンの支払いはまだ残っています。このままでは子どもたちにも累が及ぶと気づいた奥さんは,末の娘に事情を話しました。そして,末娘の縁で当事務所に相談に訪れました。

 

みらい司法書士事務所の解決方法

Eさんには教育ローンが800万円の他,住宅ローンが250万円程残っていました。そこで,住宅ローン特則を利用した民事再生手続を執ることにしました。

一方,奥さんには亡くなったお父さんから相続した自宅の土地の他,田畑や山林を所有しており,破産や再生手続を執ることができない為に任意整理を選択しました。

とはいえ,Eさん一家の家計はEさんの給与収入,奥さんのパート収入,奥さんの母の年金収入に田畑から得られる収入が混然となっており,支出も生活費の他に奥さんの母の介護費用や,耕作に必要な経費が入り混じっており,どれほどの支払いができるのかが全く分からない混沌とした状況にありました。

そこで,家計を①一家の生活費の会計,②奥さんの母の年金と介護費用の会計,③田畑や山林からの収入と経費,の3つに分け,1年がかりで見直しました。

 

解決後

Eさんの民事再生の申立てをするころには奥さんも家計管理に慣れ,安定して返済原資を積み立てることができるようになっていました。その後も問題なく支払いを続け,つい先ごろ完済することができたとのご連絡をいただきました。

Eさんの奥さんは「今は私はパート勤めを辞めて母の介護に専念できてますし,夫も仕事を減らしてゆっくりすることができてます。あの頃はこんなに穏やかに過ごせるようになるとは思いませんでした。」と喜んでいました。

 

司法書士からの一言

こういった家計の見直しをして管理方法の考え,ご本人が自分でできるように粘り強く教えていく方針は当事務所が得意とするところですし,他にはなかなか真似できないところだと自負しております。本件は他にも自宅の評価額の計算やら農地の収支の計算やら教育ローンの連帯債務者であるお子さんたちとの求償関係やらがあって,正直に言ってとても大変でした。

とはいえ,この方法で上手く行くのはご本人様にやる気があってこそです。Eさんの奥さんは最初は拙いところがあったものの,決して手抜きすることなく一生懸命に家計簿をつけてくれました。Eさんの奥さんがきちんとした資料を提供してくれたからこそ,こちらはそれを基に適切な計画を考えることができました。また,Eさんご自身は「そろそろ身体が辛い」とぼやきながらも定年を延長して頑張って働いてくださいました。

大変なご依頼でしたが,Eさんご夫婦が穏やかに過ごせているとの近況報告をいただくこともできましたので,やって良かったですね。

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