ずっと昔に借りていたところから突然請求が(宇治市在住の60代男性Wさん,内容証明・時効援用の事例)
相談前
60代の男性Wさんは,20年以上前に消費者金融から借入をしていましたが,返済を滞らせて放置していました。10年以上債権者から請求はなく,もう諦めたものと思い,近頃ではすっかり失念していました。ところが,ある日突然債権を譲り受けたと称する業者が50万円の借入金と170万円の遅延損害金とあわせて請求してきたのです。慌てたWさんは,近くの司法書士に相談にやってきました。
みらい司法書士事務所の解決方法
Wさんは10年以上債権者に対して支払いをしていませんでしたので,消滅時効期間が経過していました。そこで時効援用の内容証明郵便を送ったところ,債権者からの請求は止みました。
解決後
Wさんは他にも放置していた借金があったらしく,この先また請求がくるかもしれないと考え,請求が来ていない他の債権者に対しても念の為時効援用の内容証明郵便を送ることにしました。
司法書士からの一言
Wさんに請求してきた会社は倒産した京都の中堅消費者金融のレタスカードの債権を譲り受けたと言っていました。司法書士の照会に対してWさんが署名した契約書や債権を譲り受けたという契約書を開示してきましたので,架空請求という訳ではなさそうです。
ただ,レタスカードは倒産に際して債権の二重譲渡をするなどして,当時の代表者が詐欺容疑で逮捕されたりしていますので,今後もレタスカードの債権を譲り受けたと称する債権者が現れないともかぎりません。